今から100年前の1923年(大正12年)、谷崎潤一郎は、関東大震災を逃れて関西にやってきました。東京が復興するまでの腰かけのつもりであったのに、関西で暮らすうちに、次第に阪神の風土に惹かれていった谷崎は、この地を舞台にした物語を紡ぎ始めます。特に谷崎の描いた「細雪」(1936年~1941年)の風景は、当時はまだよく知られていなかった芦屋のイメージを全国に届ける役割を果たしました。
そして今から50年前の1973年(昭和48年)、田辺聖子は自らが暮らす阪神間を舞台に、自立した女性の恋の物語を出発させます。「言い寄る」(1974年)、「私的生活」(1976年)、「苺をつぶしながら」(1982年)。フリーデザイナーの乃里子を主人公にした「乃里子三部作」です。この作品において田辺が描いた女性像は、谷崎がこれまでに作り上げた阪神間の女性像とは大きく違うものでした。
今回の講座では、二人の作家が描く、二つの別の阪神文化を考察します。
イベント概要
会場:芦屋市民センター 401室
時間:10:00~11:30
講師:箕野 聡子 氏 神戸海星女子学院教授 甲南大学非常勤講師
定員:100名
受講料:1,000円(2回分一括)
申し込み:2023年6月12日(月)まで、詳しくはチラシをご確認ください
回 | 日にち | タイトル |
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第1回 | 2023年8月19日(土) | 谷崎潤一郎「細雪」外からみた阪神文化 |
第2回 | 2023年9月16日(土) | 田辺聖子「言い寄る」内からみる阪神文化 |
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