
芦屋の山といえば、ロックガーデンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
そのロックガーデンの開拓者であり、「ロッククライミングの父」ともされる藤木九三氏をたたえる「第34回藤木祭」が、2026年9月27日(日)に開催されます。
会場は、芦屋・高座の滝前広場にある藤木九三レリーフ前。
藤木九三氏の功績を振り返るとともに、登山の発展と安全を願って続けられてきた藤木祭。今回は講演のほか、山登りについて何でも相談できる「山登りなんでも相談所」も特別に開設されます。
ロックガーデンを開拓した「藤木九三」という人物
藤木九三氏は、1887年(明治20年)9月30日に京都府福知山市で生まれました。
1915年に朝日新聞社へ入社した後、登山との関わりを深め、1923年には神戸徒歩会に入会。
そして1924年(大正13年)にはロック・クライミング・クラブ(RCC)を設立し、岩場の開拓や岩登り技術の基礎づくりに取り組みました。
芦屋のロックガーデンを開拓し、多くの登山家を育てた人物でもあります。
さらに、山岳詩人としても知られ、「岩登り術」「雪・岩・アルプス」「雪嶺散歩」「雲表旅走」など、多くの著書を残しました。
高座の滝にある「藤木九三レリーフ」
藤木九三氏の大きな功績と人柄を慕い、高座の滝には藤木九三氏のレリーフが建設されました。
1963年(昭和38年)5月12日には、藤木九三氏本人も出席して除幕式が行われ、約200人の岳人が集まったとされています。
そして藤木氏が逝去された後の1989年(平成元年)から、登山の発展と安全を祈る場として、レリーフの下で藤木祭が開催されてきました。
今回で第34回を迎える藤木祭。
長く続いてきたこの催しは、藤木九三氏の功績を振り返るだけでなく、芦屋の山と登山文化を次の世代へつないでいく場にもなっています。
今年の講演テーマは「東お多福山の草原」
当日は、開会の挨拶、来賓祝辞に続いて講演が行われます。
今回のテーマは、
「芦屋・東灘の宝、東お多福山の草原を未来につなごう」
講師を務めるのは、兵庫県立人と自然の博物館主任研究員の橋本佳延博士です。
芦屋と東灘にまたがる身近な山の自然について、改めて考える機会になりそうです。
普段何気なく歩いている山にも、そこにしかない自然や歴史があります。
山歩きを楽しんでいる方はもちろん、「東お多福山ってどんな場所なんやろ?」と興味を持った方にも、気になる講演ですね。
「山登りなんでも相談所」も特別開設!
今回の藤木祭で、もうひとつ注目したいのが「山登りなんでも相談所」です。
藤木祭では、安全登山を推進するため、山登りに関する悩みや不安に応える相談所を特別に開設。
「これから山歩きを始めてみたいけれど、何を準備したらいい?」
「この季節の山歩きで気をつけることは?」
「登山について分からないことがあるけれど、誰に聞いたらいいの?」
そんな疑問がある方も、気軽に相談できる機会です。
経験豊富な人にとっては当たり前のことでも、初めて山に入る人にとっては分からないことがいっぱい。
安全に山を楽しむためにも、気になることがあれば遠慮なく相談してみてはいかがでしょうか。
芦屋の山を楽しむ人に、知ってほしい一日
藤木九三氏は、登山家としてだけではなく、岩場を開拓し、登山技術を広め、多くの登山家を育てた人物でした。
その歩みが、現在の芦屋のロックガーデンや山歩きの文化にもつながっています。
普段、ロックガーデンを歩いているときには、目の前の岩場や景色に夢中になってしまいますが、その場所がどのように開拓され、どんな人たちによって登山文化が育まれてきたのかを知ると、いつもの山が少し違って見えるかもしれません。
「山に登る」という楽しみの裏側には、長い歴史と、それを守ってきた人たちの存在があります。
9月27日は高座の滝へ。山の歴史と安全について考えてみませんか?
「第34回藤木祭」は、2026年9月27日(日)13時から開催。
会場は芦屋・高座の滝前広場、藤木九三レリーフ前です。
小雨決行となっています。
登山が好きな方はもちろん、ロックガーデンを歩いたことがある方、これから山歩きを始めてみたい方にも、ぜひ知ってほしい催しです。
今年は「山登りなんでも相談所」も開設されるので、山に関する疑問や不安を持っている方にとってもよい機会。
秋の山歩きシーズンを前に、芦屋の山の歴史に触れながら、「安全に山を楽しむ」ことについて考える一日にしてみませんか?
あしやの編集長のひとこと
芦屋に住んでいると、「ロックガーデン」はかなり身近な存在ですよね。
でも、そのロックガーデンを開拓した人がいて、岩登りの技術を広め、登山家を育ててきた――という歴史まで知っている人は、案外少ないかもしれません。
藤木九三氏のレリーフが高座の滝にあることも、「なんとなく見たことある」という方もいらっしゃるのでは?
今回の藤木祭は、そんな「知っているようで知らない芦屋の山の歴史」を知るいい機会になりそうです。
そして個人的に気になるのが「山登りなんでも相談所」。
山って、楽しそうやけど、初心者には「これって大丈夫なん?」という小さな疑問がけっこうありますもんね。
これから山歩きを始めたい方も、ベテランの方も、気になることがあれば聞いてみてください。
安全に、そして長く山を楽しむために。
9月27日は、高座の滝で藤木九三氏の足跡に触れてみてはいかがでしょうか。
第34回 藤木祭|イベント概要
日時:2026年9月27日(日)13:00~
場所:芦屋・高座の滝前広場 藤木九三レリーフ前※小雨決行
内容:・開会の挨拶 大阪府山岳連盟 会長 小田和人
・来賓祝辞 芦屋市長 高島崚輔
・講演 「芦屋・東灘の宝、東お多福山の草原を未来につなごう」
兵庫県立人と自然の博物館主任研究員 橋本佳延博士
・閉会の言葉 兵庫県山岳連盟 会長 古買英年
特別開設:「山登りなんでも相談所」
【主催】
兵庫県山岳連盟
大阪府山岳連盟
京都府山岳連盟
【協力】
芦屋市山岳会
神戸市山岳連合
兵庫県山岳連盟 ドクター・アシスタント部(救護班)
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