【2023年度 秋の公民館講座開講記念講座】山邑邸再訪

旧山邑邸住宅は、20世紀のアメリカ建築界の巨匠 F.T. ライトの設計による建物として国内外に広く知られています。この建物は、江戸時代までの寺社や城郭といった日本の伝統的な木造建築を中心に指定されてきた国の重要文化財に鉄筋コンクリート造の建物として初めて、さらに大正時代の建物として最初の文化財に指定されました。建てられてから何度か所有者が移り変わり、取り壊しの危機も乗り越えて、もうすぐ建設後100年を迎えようとしています。今年度からの再調査では、これまで調査されてこなかった敷地下の建物や敷地全体の環境調査を進めています。この調査から得られた最新の知見を通して建設にかかわる疑問点にも光を当てることができそうです。今回は、皆様がご存じの山邑邸とは少し違った角度からこの建物の造形と素材、空間の魅力をお話ししたいと思います。

ちらしから抜粋